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ツレがうつになりまして。

旅の途中ですが、
とってもいい映画に出会ったので、
心が軽いうちに記事にしてしまおうとPCをひらきました^^
ツレがうつになりまして。_b0168984_17734.jpg


「ツレがうつになりまして。」
は、原作の本をもともと手にしたことがあって、
可愛らしいイラストで、でも”ウツ”についてきちんと
向き合って体験したさまざまなことを
かたくるしくなく、偏見なく(素直にという意味で。)
いろんな人に読みやすい形で表現してくれてるなぁと
軽い気持ちで立ち読みをしたくらいでした。

大好きな宮崎あおいさんと、堺雅人さんが主演ということと、
自分や周りの大切な人も”うつ”になるかもしれないと
考えたことがあったので、勉強するのもかねて見に行きました。

作品内で”うつ”は
”心の風邪”だという表現がありました。
実際に症状は精神的なものだけでなく身体的なものにも及ぶものもあり、
腰痛や背中の激しい痛みなどもひきおこすのだとか。
電車が乗れない、電話が怖い。
味がわからない、食欲がない。
普通にできたことが、できない。
眠れない。夜が怖い。
そして、社会から切り離されていくのが、怖い。
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私は以前、モノをたべるのが怖くなった時がありました。
そして一つ怖くなると、いろんなものに臆病になっていく。
電車のスピード。
道路を走るトラックの音、映画館。
夜。
毎日吐き気に襲われて、外食が憂鬱で、いつも
完食できずに、こころのなかでゴメンナサイを繰り返して言っていました。

そんな経験があるので、ほんの少しだけ
主人公の気持ちを共有することができ、うつになったツレさんを
支えるあおいさんの苦しさやもどかしさもわかるような気がしました。

本人もつらいけど、周りの人もすごくつらいですよね・・。

でも、二人はなんとかお互いに成長しあって、
発見したり、いろんなことを乗り越えていきます。
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すごいなーってホントに感動。

この映画のすごいところは、
うつという病気をテーマにしたお話なのに、
ちぃっとも暗くないこと。むずかしくないこと。
しかも、声を出して笑えるシーンがいくつもあったこと。
笑って、泣いて。
満ち足りた気分で映画館を後にできました。

宮崎あおいさんが、映画の中で、
古い瓶を手に取って魅入るシーンがあります。
古美術店の店主が

”そのガラスは無骨でなんでもないガラスだが、割れずにいたからここにあるんだ”

(正確じゃなくてすみません;;;そんな感じのセリフでした。)

割れずにいたから‥

刻むように繰り返すあおいさん。
私も同じように心の中で繰り返して考えました。

あの時私も周りに誰もいなければ、
割れていたかもしれない。

いっしょに見に行った相方も、同じことを考えていた様子。

大切な人を、幸せにしたいな。
そう、改めて思った作品です。

写真は亀岡のコスモス園です。
爽やかな心地よい日に撮影したので
写真もどことなくのびのびとしているように感じます。
わたしだけかな・・?笑

あぁ。
将来縁側のあるお家に住みたいな~。(余談。)

by na10_photo | 2011-10-16 01:38


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